心穏やかに生きていきたい。

60代後半、なぁ〜んにも無い日々の中にささやかな何かを見つけて綴って行きます。

私達の『いまさらって』・・・なに?

私の持っている、田舎のマンションを買いたい、


と言ってきた友人に電話をしました。



でも、何か歯切れが悪いんです。


聞くと、息子さんにマンション購入の話をしたら、


反対されたそうです。


「なんで今更マンションなんて買うんだ、


 おばあちゃん(彼女の母)だって、90過ぎまで


 あの家(彼女の実家)で一人で住んでいたんだし


 あと、10年か15年、そこに住んでたらいいじゃん」と


言われたそうです。


彼女は、そんな息子さんの反対を押し切ってまで


マンションを買う気には、なれないようです。



「母は父を亡くした後、いつか長男(彼女の兄)が帰って来ると思い


 家を修繕しながら一人で頑張っていたけど


 結局兄は、退職後も帰って来なくて、


 母はしょっちゅう私に、『寂しい、寂しいっ』て電話で泣いていた。


 そんな電話が来るたびに、私は実家に帰っていた。


 一緒に住みたかったけど、母はずーっと


『この家は長男に遺す』と言うのを聞くと、

 

 私は何?って思っていた」と


彼女は言いました。



その家は、お兄さんが相続しましたが、


今も、空き家のままになっているそうです。



私 「息子さんの言う、10年、15年ってどう言うことなんだろうね。」と聞くと


彼女「分からない。たとえ15年経っても息子はまだ勤めているから


   こっちに帰って来ることはないと思う。呼び寄せてくれるのかも。」と言いました。



それを聞いて『あぁ、やっぱり彼女の本当の望みはそれなんだ』と思いました。



でも、たとえ10年15年でも、安心して快適に過ごす為に


マンションを買うのはダメなんでしょうか。

 (彼女の息子さんの言うことに、文句をつけている訳ではないですよ〜。(-.-;))



私達の年齢になったら、それは『今更』なことなんでしょうか。



私達の人生はまだ、20年30年あると思うのに


年をとったら、《ジタバタせずに、おとなしく暮して》って


思われるんでしょうか。



これからの生活、暗い古い家ではなく、明るい日差しの入るベランダから


山や川を眺める暮らしをする事も、諦めなきゃいけないのかな。



私にとって彼女の申し出は、私自身のこれからを考え直す、きっかけになったんです。


幾つになっても、今更なんて無い!と気づかせてくれたんです。


だから、彼女の決断はちょっと悲しかった  (´ . .̫ . `)シュン



「もし、気が変わったらいつでも言ってね。コロナが落ちたいたら会いに行くね」と言って電話を切りました。



先日のブログの『今年したい10のこと』に書いた


8.田舎の友人に会いに行く・・・・早く実行できたらいいなぁ