心穏やかに生きていきたい。

60代後半、なぁ〜んにも無い日々の中にささやかな何かを見つけて綴って行きます。

慈悲の瞳に会いたい

いつも行くスーパーの1階に、結構広いスペースがあり、

以前は椅子とテーブルが置いてあった。


お客さんがスーパーで買ってきたお弁当を食べたり、

高校生が何人かで一緒に勉強やおしゃべりをしたりと、憩いの場所になっていた。


でも、コロナの流行とともに、椅子もテーブルも撤去されてしまった。


私は夏の暑い時、スーパーに着いた段階でもう汗だく!

ちょっと椅子に座り汗が引いてから、買い物をしていたので

椅子がなくなってとても残念だった。


昨日、そのスペースでテナントの本屋さんが

本と文房具のワゴンセールをやっていた。


ウロウロと見て周ると、

『奈良  傑作 美仏大全』という本に目に止まった。


手に取り表紙をめくった。


そこにあった仏像の半眼に開いた瞳に、吸い寄せられた。


仏像の名前は『大日如来像』


急いで、詳しく書かれたページに行ってみると


奈良、円成寺の大日如来像、作者運慶


当時は全身金箔に覆われ、鮮やかな色彩が施されていたであろう仏様のお姿は

800年あまりの時を経て、鮮やかな色彩も全身の金箔もほとんどが残されていない。


だが、そんなお姿だからこそ、半眼に開いた眼差しと胸の前で結ばれた印が

いっそう静かな凛としたものに、私は感じられた。


(写真の転載が禁止されているのが残念)


その本を買って帰り、ゆっくりと読んだ。


そして、実物がみたい!と強く思った。


私は車の運転ができない。


夫は満足に歩けないので、

行っても見て回る事など出来ないんだろう。


それに興味の無い人と行って、気を使いなが見るくらいなら

一人で行った方がまだいい。


電車を2回とバスを乗り継いで行くのだが、

バスの本数が少ないので、それに合わせての行動となる。

9時出の19時帰宅・・・


夫は、私が長い時間、電車やバスに乗るのを嫌がるだろうなぁ。


う〜〜ん、どうしよう。