心穏やかに生きていきたい。

60代後半、なぁ〜んにも無い日々の中にささやかな何かを見つけて綴って行きます。

彼女の決断


昨日『夫の為には使わない』の記事で書いた、友人が来た。

なんだか、大事な話が有ると言う。(?_?)


急な事だったので、家に有った物でパスタを作った。


ご主人が年末で退職するそうだ。


会社からは、後2年続けて欲しいと言われたが、断ったらしい。


ご主人のお母さんが94歳で、田舎で独りで暮らしている。

独りで何でもできるが、ご主人はやはり心配で、月2回ほど様子を見に

1,2泊の帰省をしていた。(それは私も聞いていた。偉いなぁと思っていた)


以前から退職したら田舎に帰ろうと思っていたそうで、

だから2年延長の話も断ったという。


いよいよ田舎に帰るという事が、現実的な話になった時

ご主人が彼女に「今はまだ、無理に付いて来る事は無い」と言ったそうだ。


ご主人は、彼女がここでの生活をとても楽しんでいる事を、知っている。

友人も多い、趣味のサークルにも幾つか行っている、

何より可愛い孫ちゃん達が、近くにいる。


それを置いて、何もない田舎に来いとは、言えなかったのかも。


でも彼女は、夫が帰る時は一緒に行くんだと、思っていた。


それが、無理に行く事は無いという

今まで無かった選択肢が突然でてきた事に、戸惑ったと言う。


ご主人が出す結論に従うのでは無く、

自分で結論を下さなければならない事に、彼女は大きく迷ったそうだ。


そして彼女は、

「先日、月ちゃん(私の事)と夫の話しをした事で、前より素直な気持ちで夫と過ごせている気がする。

 この気持ちを大事にしたいから、一緒に行こうと思う」と言った。


「それに、ここにいて、なんか後ろめたさを感じて暮らすんじゃ、

 今までみたいに、楽しめないしさ」と吹っ切れた顔でいった。


年明けに引っ越すと言う。

「寂しくなるよ〜」と言ったら

「マンションはそのままだから、今度は私が月に1,2回帰って来るよ。

 お義母さんと畑仕事でもして、採れた野菜お土産に持って来るよ〜」と言った


彼女のことだから、新しい場所でも、すぐに友達ができると思う。

でも、張り切り過ぎないでね。悲しいかな、私達はもう若くない、体に気をつけて!


そしてご主人の事を大切に思える彼女が、ちょっと羨ましかった。


最後までお読み頂きありがとうございました。

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