受け入れ難いこと
友人の息子さんが、お嫁さんと上手くいかず別居する事になり、
家に帰って来たそうだ。
友人は2年前にご主人を亡くし、
息子夫婦と暮らしたいと提案したことが有ったので
それが原因かと思い、お嫁さんと会って話しをしたそうだ。
そこで友人は、信じられない事を言われたそうだ。
息子さんが、発達障害のアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム症)かも知れないと言うのだ。
本人に全く自覚は無いし、ましてや親である友人も、育てて来て
多少の違和感は有ったかもしれないが、そんな事考えた事も無かった。
息子さんは私の長女と小中学校が一緒の40歳、この世代の子供の頃は、発達障害なんていう言葉も無かったし、
人見知りが強い子位にしか、周りも思っていなかった。
普通に大学に行き、普通に就職しているので(何度か転職している)
信じられなかったと言っていた。
しかしお嫁さんから見せられたノートには
今まで言われた事、された事が書かれて有ったそうだ。
実は息子さん夫婦には男の子がいる。
その子が、人とのコミニュケーションが上手く取れず不登校になり、
お嫁さんは悩み、いろんな本を買って調べたり
自分も精神的に不安定になり、病院に行ったそうだ。
そこで子供がアスペルガー症候群の可能性が有ると言われ
その時言われた症状が、そのまま旦那さんに当てはまる事に気付き
先生に相談すると、父親である旦那さんもその可能性はあると言われたそうだ。
思った事をストレートに言う、お嫁さんが傷付いても全く気が付かない。
自分の気持ちを一方的に主張して、人の気持を理解しようとしない。
常に自分のしたい事が優先で、家族と一緒に何かをしようという気持ちが無い。
友人は、息子さんがお嫁さんに対して、自分たちに言った事の無いような
ものの言い方をしているのを何度か見た事が有ったらしい。
そういえば、友人の亡くなったご主人の葬儀の時、参列者が皆泣いているのに、
息子さんとその子供が無表情だった事に、ちょっと違和感を覚えたのを思い出した。
お嫁さんからノートと一緒に貰った本には、息子さんに当てはまる事が幾つか有って
その度に胸が痛くなったと友人は言っていた。
今まで気が付かなかった事を、お嫁さんに詫び
別居に賛成したそうだ。
今息子さんは、友人の家で普通に過ごしている。その様子を見ても発達障害とは思えない。
でも、別居している妻子の事を全然気にしていないし、心配もしていない。
会いたいとも言わないのを見ると、やっぱりそうなのかなぁ。
私はどうしたらいいんだろう、と友人は辛そうだった。
最後までお読み頂きありがとうございました。