亡くなった後にする事の大変さ(-_-;)
先日ご主人をなくされた奥様と、マンションの廊下で偶然お会いしました。
小さな体が、二回りも小さくなってしまったように思えるほど
さらに小さく、痩せていました。
実のお姉さんが心配して、泊まりに来てくださっているとのことで
ちょっと安心しました。
これから、いろいろしなきゃいけないことが有るんだけど、
何が何だか分からなくて、、、、と困った様子でした。
私が父が亡くした時、市役所でした以下の手続きの話しをしました。
厚生年金の受給停止(10日以内。年金受給者死亡届を提出する)
後期高齢者医療の資格喪失届の提出
介護保険の資格喪失届の提出(14日以内)
彼女の場合は遺族年金の申請手続きなどもあると思います。
その他に、父は遺言書を書いていて、私を『遺言執行人』に指定していたので
私は
① 相続人の確定(市町村役場で戸籍を収集して法廷相続人を確認する)
② 遺言書の検認(家庭裁判所。遺言書が公正証書でない場合)
③ 不動産の名義変更登記(相続確定後、相続税申告までに行う)(司法書士さんに依頼)
④ 相続税の申告(10カ月以内) (税理士さんに依頼)
の手続きもしました。
①については、私は『法定相続情報一覧図』を作りました。
『法定相続情報一覧図』とは被相続人の相続関係を一覧にした家系図のようなもので、
法定相続人が誰であるのかを法務局の登記官が証明したものです。
法定相続情報一覧図があれば、戸籍謄本の代わりに相続関係を証明できるようになり、
相続登記や預金の解約などの相続手続が楽になりました。
一番大変だったのは父の戸籍謄本を、生まれてから亡くなる迄の全てを集めることでした。
一度も戸籍を動かしていなければ簡単なんですが、
調べてみると、父は4回本籍地の変更がありました。
父が結婚するまでに、祖父が引っ越しの度に本籍地の変更をしていて
それをたどって行くのが大変でした。
専門家に頼めば全てやってくれますが、手数料がかかります。
だから、ネットで調べながら
①『法定相続人情報一覧図』の作成
②『遺言書の検認』手続き
④ に必要な、銀行に残高証明書
葬儀や入院にかかったの費用や、亡くなった後に支払った施設の費用の領収書
不動産の評価に必要な登記事項証明書や、固定資産税評価額証明書など
全ての書類が揃うのに4ヶ月もかかりました。(その内遺言書検認に2ヶ月もかかりました)
この揃えた書類一式で、不動産の名義変更や相続税の申告を
それぞれ専門家にお願いしました。
これは私が仕事をしていたら、できなかったと思います。
(役所の開いている、平日しかできない事が多すぎます(-_-;))
私は、こんなことは一生の内そんなに経験できる事では無いから
できる事は自分でやってみようと思い、始めてみましたが
これが70歳をすぎてたら、できなかったと思います。
大変でしたがおかげでいろんな事を知りました。
そしてこの経験は、この先もし夫が先に亡くなった時も役にたつし、
私の終活で、何をしたらいいのか教えてくれました。
話が長くなりました、
廊下でのちょっとした話の後、
家に帰る彼女に「毎日家にいるから、何かあったらいつでも言ってくださいね」と
声をかけました。
そういえば、こういう手続きをする内に、
亡くなった事を実感していったような気がします。