心穏やかに生きていきたい。

60代後半、なぁ〜んにも無い日々の中にささやかな何かを見つけて綴って行きます。

亡くなった後にする事の大変さ(-_-;)

先日ご主人をなくされた奥様と、マンションの廊下で偶然お会いしました。



小さな体が、二回りも小さくなってしまったように思えるほど


さらに小さく、痩せていました。



実のお姉さんが心配して、泊まりに来てくださっているとのことで


ちょっと安心しました。



これから、いろいろしなきゃいけないことが有るんだけど、


何が何だか分からなくて、、、、と困った様子でした。




私が父が亡くした時、市役所でした以下の手続きの話しをしました。


厚生年金の受給停止(10日以内。年金受給者死亡届を提出する)


後期高齢者医療の資格喪失届の提出


介護保険の資格喪失届の提出(14日以内)



彼女の場合は遺族年金の申請手続きなどもあると思います。




その他に、父は遺言書を書いていて、私を『遺言執行人』に指定していたので


私は


①  相続人の確定(市町村役場で戸籍を収集して法廷相続人を確認する)


②  遺言書の検認(家庭裁判所。遺言書が公正証書でない場合)


③  不動産の名義変更登記(相続確定後、相続税申告までに行う)(司法書士さんに依頼)


④  相続税の申告(10カ月以内) (税理士さんに依頼)



の手続きもしました。



①については、私は『法定相続情報一覧図』を作りました。


『法定相続情報一覧図』とは被相続人の相続関係を一覧にした家系図のようなもので、


法定相続人が誰であるのかを法務局の登記官が証明したものです。



法定相続情報一覧図があれば、戸籍謄本の代わりに相続関係を証明できるようになり、


相続登記や預金の解約などの相続手続が楽になりました。



一番大変だったのは父の戸籍謄本を、生まれてから亡くなる迄の全てを集めることでした。



一度も戸籍を動かしていなければ簡単なんですが、


調べてみると、父は4回本籍地の変更がありました。



父が結婚するまでに、祖父が引っ越しの度に本籍地の変更をしていて


それをたどって行くのが大変でした。



専門家に頼めば全てやってくれますが、手数料がかかります。



だから、ネットで調べながら


①『法定相続人情報一覧図』の作成


②『遺言書の検認』手続き


④  に必要な、銀行に残高証明書


 葬儀や入院にかかったの費用や、亡くなった後に支払った施設の費用の領収書

  

     不動産の評価に必要な登記事項証明書や、固定資産税評価額証明書など



全ての書類が揃うのに4ヶ月もかかりました。(その内遺言書検認に2ヶ月もかかりました)



この揃えた書類一式で、不動産の名義変更や相続税の申告を


それぞれ専門家にお願いしました。



これは私が仕事をしていたら、できなかったと思います。


 (役所の開いている、平日しかできない事が多すぎます(-_-;))



私は、こんなことは一生の内そんなに経験できる事では無いから


できる事は自分でやってみようと思い、始めてみましたが


これが70歳をすぎてたら、できなかったと思います。



大変でしたがおかげでいろんな事を知りました。



そしてこの経験は、この先もし夫が先に亡くなった時も役にたつし、


私の終活で、何をしたらいいのか教えてくれました。




話が長くなりました、


廊下でのちょっとした話の後、


家に帰る彼女に「毎日家にいるから、何かあったらいつでも言ってくださいね」と


声をかけました。



そういえば、こういう手続きをする内に、


亡くなった事を実感していったような気がします。